ロシアがウクライナに侵攻し、双方のプロパガンダが展開され、多数の死傷者が出ており、いつこの紛争が終わるのかわからない情勢となっています。
今回は少し古い時代の本になりますが、
猪口孝氏の「国際政治の見方 - 9・11後の日本外交」(ちくま新書、2005年)を紹介します。
国際情勢の現状
前述したように、今の国際情勢は様々な方向に揺れ動いています。
例えば、日本を取り巻く環境としては、中国との関係がまずあります。
私たちの固有の領土として「尖閣諸島」がありますが、中国はたびたび日本の水域に侵入し、監視を続けています。
しかもそれが頻繁に起こっているのです。
中国のトップは習近平であり、その地位を確固たるものにしようとしています。
この原稿を書く前日にも江沢民元国家主席が亡くなるなど、中国を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。
また、日本は韓国との関係も悪化しています。
日本固有の領土である「竹島」の領有権をめぐっては、韓国も領有権を主張し、実効支配しています。
徴用工問題などもあって、今後の韓国との関係は不透明な情勢です。
日本にとって、一番大きな変化があったのはロシアとの関係でしょう。
暴投で触れたように、ロシアは今年ウクライナに軍事進攻しました。
ロシアとは北方領土をめぐって双方の主張が続いていますが、この解決がいつになるのか全くわからなくなってしまいました。
プーチン大統領の判断力にも疑問符がつけられ、ロシア国内で反対運動が続くなど、ロシアも混乱の最中にあります。
人生と国際情勢
私たちはこれからの人生、どのようにしてこの国際情勢を見ていけば良いのでしょうか。
今動いている情勢を目で追っていくことも必要ですが、
過去に論じられていたことを振り返ることも大切です。
将来、日本は戦争をしている可能性もあります。
もちろん、私たちは戦争だとしたくありませんが、他国から攻められた場合、自国の領土は自国で守らなければなりません。
戦争を自分たちから仕掛けるのと、他国から守るのとではその意味は大きく違います。
そこを理解していない人たちが多く、いつまでたっても日本の将来が不安で仕方がありません。
イスラム国など、国際情勢をしっかり報道してほしい
本書では、2005年以前の国際情勢について 9.11アメリカ同時多発テロを中心として記述しています。
数年前は IS(イスラム国)が台頭しており、報道でも頻繁に取り上げられていましたが、
今は全くその辺の情報は頻繁に入ってこなくなりました。
これも国際情勢の変化の 1つだと思いますが、彼らが今一体何をしているのか、
どのような状況にあるのかくらい、せめて報道してほしいと思うのは私だけでしょうか。
私の人生にも国際情勢は大きく関わります。
将来、国際関係がどのようになっているのか、気にしながらこれからずっと生きていくことになるでしょう。
最後に
今回は「国際政治の見方」をご紹介しました。
国際情勢は現在も刻一刻と変化しています。
皆さんも頻繁にニュースを見て、それを自分の中で噛み砕いて、そして理解していくことが大切だと思います。
様々なことを考え、様々なことを思うことが、自分の成長にもつながると感じるでしょう。