朝日新聞であれば「天声人語」、私の住む北海道にある北海道新聞は「卓上四季」です。
意外と見逃しがちになるコラムですが、思ったよりも面白かったりするものです。
今回はこのコラムを読売新聞で書いている筆者が、文章術として様々な心構えを書いた本「「編集手帳」の文章術」(竹内政明(著)、文藝春秋、2013年)を紹介します。
コラムの書き方
読売新聞のコラムは「編集手帳」という名前です。
私の実家では読売新聞を購読しているそうなのですが、毎日この「編集手帳」を読んだ両親が、取り上げられた話題を毎日話していると聞いて、新聞も捨てたものではないなと思っているところです。
また私自身も、仕事として新聞記事を書く中でコラムを書く順番が回ってくることもあります。
最初のうちは書き方がわからず、文字数を合わせるのに必死になっていました。
しかし、今はもう慣れてしまいました。
このコラムを書く際の順番としては、ネタ探しから始まります。
そしてどういうネタをどういう方向性で扱うのかを決め、それから書き始めます。
本書でも触れられていますが、よく文章を書く中で「起承転結」という構成を聞いたことがあると思います。
起承転結はこのコラムくらいの長さの文章に適した構成なのです。
起承転結の意識
コラムの起は導入です。
取り扱う話題を直接書き始めるのか、何か違うセリフなどを用いて書き始めるのか、それとはまた違う方法で書くのか。書き方には様々な方法があります。
次は承。導入で書いた部分から本題に入っていく途中の構成部分です。
ここは接続としての意味合いが強くなります。
転では展開を変え、アクセントをつけます。アクセントをつけることで文章の読み応えを感じさせるのです。
そして結で文章を締めます。余韻を残した状態でコラムを終えるのか、それとも何か主張して文章を終えるのか、様々な方法があります。
書く人によっては文学作品を引用したり、セリフを頻繁に使用したりする人もいます。
個人的に私はあまりそういうのが得意ではないので、出来事ばかりを書いている記憶があります。
仕事への影響も
ではなぜ私は本書を購入したのでしょうか。
私はときどき、自分の文章に自信がなくなるときがあります。
上司に聞いても良いのですが、それで解決しない場合もあります。
その際に、この本を読みながらどういう感じでに文章を考えたらいいのかを考えています。
本書を購入したおかげで、仕事にも影響が出るようになってきましたし、すらすらとコラムを書けるようになりました。
藁にもすがる思いで本書を購入し、それが結果につながっているのです。
本当に本書を購入して良かったと今は思っています。
この本を書かれた竹内政明さんに感謝いたします。
最後に
今回は「「編集手帳」の文章術」を紹介しました。
北海道ではもう桜が咲いています。
本を手に取りながら、桜の下で読書をするなんてのもいいかもしれません。
いろいろ想像していたら桜を見たくなってきました。
それでは出かけてきます。