古書と人生

2022年01月24日

第13回「泉麻人の僕のTV日記」






新年あけましておめでとうございます。
遅ればせながらですが今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新年一発目のコラムを書こうとした時、この連載が一年も続いていることに驚きました。
まさか一年もこの連載を続けられるとは思っていなかった。私はびっくりしております。




最近のテレビ

さて、本題に入るとしましょう。
最近のテレビは大変つまらないと思ってしまいます。
私はいつもテレビに関しては野球中継を中心に見ています。
バラエティーなどもあまり見ることがなくなってしまったわけですが、なぜだろうと考えることもしばしばあります。
テレビに携わる編集者やディレクターなどは一生懸命にやっているのでしょうが、視聴者の心にはいまいち響かないと思うのです。
心に響くと思って構成を作り、内容を作っていっても、全く歯が立たない時代になっているのでしょう。
そんなわけで、今回は手元にあった古本「僕のTV日記」を取り上げてみたいと思います。




私は古い人間?

近頃は中京テレビ制作の「オモうまい店」という番組が面白いと報道されていますが、
私にはいまいちしっくりこないのです。
もちろん面白いという感覚には個人の差があります。
ある人にとってはこれを面白いと感じ、
もう一方のある人にとってこれは面白いと感じないなんてことも普通にある。
25歳という私ですが、少し古い考えを持っていると思うこともあるため、
マジョリティが面白いと評するものをあまり受け入れない人間なのかもしれません。




「話す」ことは、現代に必要ではないか

話題を元に戻そう。
同書著者の泉麻人氏はテレビ誌編集者を経てフリーとなり、さまざまなコラムを発表しているコラムニストです。
本書には彼が生み出したコラムがずらーっと並んでいる。
改めてページをめくってみれば、懐かしい言葉がたくさん出てくる。
ミスターマリック、ピンクレディー、力道山。
ある一定の年齢の方であればこれは懐かしいと思うでしょう。
私は平成8年生まれなのでもちろんこれらが話題になっていた時は生まれていない。
しかし聞いたことがあったり知っているものも数々ある。
きっと親が私に対してたくさんこの話をしてくれたのでしょう。
今でも親には感謝しています。




最後に

特に本書の中で目を引いたコラムはカセットテープについてのコラム。
最近、カセットテープを使う事はまずなくなった。
私も小学校とか中学校の頃は毎日毎日擦り切れるまでカセットテープを聴いていた。
テープが伸びすぎて、しっかり録音できていた音が宇宙人のような声になって聞こえてきた時。
夜中なのにも関わらず大爆笑してしまった記憶があります。
当時カセットテープに録音していた番組。
現在はほぼないものばかり。
私の知り合いからも、もうラジオがきかなくなったと聞きます。
ラジオはラジオで面白い番組があったのにと思うのですが。
あまりそういうものを好まれなくなった時代なのでしょうか。
時代の流れは早いのだが、古き良きものを残してみてはいかが?
何でも便利にしても、果たして幸せになれるのでしょうか。
何か時代が変な方向に行ってしまいかねないと危惧しています。


ではまた次回に。



posted by 小林英介 at 11:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
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