古書と人生

2021年07月26日

第7回「20歳の頃に出合った「犬神家の一族」(横溝正史)と家族のいざこざA」

祖父の死によって疎遠になった母と叔母の仲。
ケンカを繰り返し、母は精神的に追い込まれていきます。
今回はここから二人の仲がどのようにして元通りになっていったのかを辿ります。




キッカケ

母と叔母の仲が最悪だったころ、私は母から相談を持ちかけられていました。
内容は「どうしたら精神的に強くなれるのか」というものでした。
それに対して私は「そもそも精神的に強くなる」のではなく、「考え方を変える」ことが重要だと伝えました。
「精神的に強くなろう」と意識してしまうと、結果にこだわるあまり、考え方が思いもよらぬ方向に行きがちです。
特に母はこだわりが強く、結果は見えていました。
そこで根本的な「考えを変える」ことを薦めたのです。




関係修復へ

私が「考え方を変えてみて」と母にアドバイスしてから、母は劇的に変わりました。
今まですぐ「くよくよ」していた母が嘘のよう。
叔母に対して自分から「あの時は申し訳なかった。考え方を変えていくことにした」と申し出たのです。
それに対して叔母は「何をいまさら」と困惑していたようでしたが、母の思いに感銘を受けて関係を修復。
現在も仲が良く、頻繁に食事に行っているとも聞きます。
「アドバイスしてよかったな」私はそのように自負しています。




最後に

人の心を動かすのは簡単ではありません。
反対に簡単に行きすぎては、何か怖く感じてしまいます。
「犬神家の一族」では遺産がテーマでしたが、遺産の問題は現代社会にも存在します。
家族のいざこざもそうです。
感情的になって問題を起こしてからでは遅いです。
一歩立ち止まって、少し考えてから次のステップに進みましょう。

これからの人生でも、沢山同じような場面が訪れるかもしれません。
そんなときにどうすればいいか。
自分の考えを自分なりにまとめ、自分の言葉で相手に伝える。
そうやって一歩一歩進んでいくことが大切なのだと思います。



posted by 小林英介 at 11:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
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