古書と人生

2021年04月23日

第4回「野村克也の考え方A・「野村克也 野球論集成」(野村克也)」

元野球選手であり、監督をヤクルトー阪神ー楽天と務められた野村克也さん(1935-2020)の著書「野村克也 野球論集成」(徳間書店、初刷 2017年4月30日、購入した 3刷目は 2017年5月25日)。
この本、そして野村さんの考え方に触れながら、ものごとの考え方について考えていきましょう。(これは第3回の続きです)









プロ意識を持てるか

野球論集成の中で、野村さんは「プロ意識を持続すること」を大切なことの一つとして挙げています。

『プロフェッショナルとは「高い技術を身につけている」「常に安定した状態を保つ」「条件の変化への対応力を持つ」者で、かつそれを持続できることが条件になる。』

彼はこう述べています。

「高い技術を身につけている」のは、プロとして必要な要素です。平凡・標準的な技術だけでは、他のプロには勝てませんよね。
「常に安定した状態を保つ」。状態のいい悪いはあるにせよ、できるだけ平坦な状態で。毎日、悪い状態でいたら、他のメンバーと差がついてしまいます。
「条件の変化への対応力を持つ」。最後のこの言葉は、特に今、当てはまるのではないでしょうか。

「条件の変化への対応力」とは?について特に詳しく考えてみましょう。




条件の変化にいかに対応するか

今、日本はもちろん、世界各地で「新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
東京はまた緊急事態宣言が出るとか出ないとか。皆さん大変です。

野村さんが言う「条件の変化」は、今の日本とも瓜二つなのではないでしょうか。
今まで当たり前だったことが、新型コロナのパンデミックによってあっという間に失われていく。
外出も控えなければならない。学校もお休みになった。大学・職場もリモートだ。


野村さんは、この状況を予想しているかのようですね。
「不自由な生活からいつ抜け出すのか」と不満を漏らすのも自由です。
でも、不自由な中でも工夫をして、うまく対応しながら生活している人もいるはず。

こういった「外の変化に対して臨機応変に形を変えられる」人こそ、いつの時代も生き残っていける人なのではないかと、私は思います。




当たり前のことを当たり前にやる

野球論集成の中に、こんな一説があります。
「当たり前のことを当たり前にやってこそ、プロ。」

当たり前のことを当たり前にやる。それはなかなか難しいです。
コロナ禍でもマスクをせずに会食する人や、他人への思いやりがない人など、「できて当たり前」のことをできない人が見受けられます。

このように、我慢できると思っていたはずの大人が我慢していない姿は、若者にとっては「怒り」となるでしょう。
また、同じ大人から見ても「哀れだ」と思い、「呆れる」と思うでしょう。


当たり前のことを当たり前にやるのは、プロであり、大人の使命だと思いませんか?
野村さんは、この本を通じて「大人たちよ。若者世代に手本を示しておくれ」とメッセージを送っているようにも思えます。


私たちは、その期待に応えていく必要があるかもしれませんね。

次回に続きます。



posted by 小林英介 at 11:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
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