この本、そして野村さんの考え方に触れながら、ものごとの考え方について考えていきましょう。
野村さんと私の出会い
私が野村さんと出会ったのは、数年前のこと。
彼が楽天の監督を務めていたときですね。
この時期は彼が監督業から身を引き、解説に戻った時期でもあります。
私が古本屋で出会った数々の本。当時は訳が分からなかったので購入しませんでしたが、物心ついたときに読んでみると「面白い」と感じたものでした。
それから数年が経過して、昨年、彼は亡くなりました。
私はちょうどその日、野村さんの本を見つけて購入。それが「野球論集成」だったのです。
この本に書いてあることは、以前彼が出版して人気となった「野村ノート」(小学館・2009年)の内容と同じようなものもあります。
ですが、彼の考えを著した書籍には変わらないので、今回は「野球論集成」をご紹介します。
野村さんが考える仕事とは
この本に書いてあるのは、野球ばかり?
いや、違うんです。読んでみると分かりますが、野球と仕事を絡めた話に30ページを使っています。
野村さんにとって、それほど考えることがあったのでしょうね。
では、野村さんは仕事についてどのように考えていたのでしょうか。
まずはそこに迫っていきたいと思います。
野村さんが考えていたことの一つに、「後継者育成」がありました。
どうやって後継者を育てていくか。それは難しい問題です。
最近は、「パワハラ」「セクハラ」など、ハラスメントが相次いでいる日本社会。
野村さんが考えていたことは、現代社会に通じるところもあると私は考えます。
さらに野村さんはチーム作りを「組織を円滑に機能させるために必要」と書いている。
上司が何を考えているのか分かれば、自分は何をした方が良いのかについて考える。
それが仕事=試合を作ることにつながるというのです。
自分が学習したこと
私は野村さんが考えることについて、納得しています。
上司が何を考えているか分かれば、自分のやることが分かる。その通りだと思います。
人によりますが、上司が何を言っているのか分からないときもあると思います。
その場合は、上司の行っていることを理解するように努力してみてください。
もしかしたら、自分がやるべきことについて、何か重要なことを言っているかもしれない。
そう考えると、上司の言葉は「スッ」と入ってきます。
自分がどう身構えるかによって、物事の伝わり方は変わるのです。
私はこの本を読んで、そう学習しました。
おかげで、仕事のモチベーションをうまく保てていますからね。
さて、「野村克也 野球論集成」における人生の話は約 30ページほどあったので、次回にも続きます。