古書と人生

2021年03月24日

第3回「野村克也の考え方@・「野村克也 野球論集成」(野村克也)」

元野球選手であり、監督をヤクルトー阪神ー楽天と務められた野村克也さん(1935-2020)の著書「野村克也 野球論集成」(徳間書店、初刷 2017年4月30日、購入した 3刷目は 2017年5月25日)。
この本、そして野村さんの考え方に触れながら、ものごとの考え方について考えていきましょう。








野村さんと私の出会い

私が野村さんと出会ったのは、数年前のこと。
彼が楽天の監督を務めていたときですね。

この時期は彼が監督業から身を引き、解説に戻った時期でもあります。
私が古本屋で出会った数々の本。当時は訳が分からなかったので購入しませんでしたが、物心ついたときに読んでみると「面白い」と感じたものでした。

それから数年が経過して、昨年、彼は亡くなりました。
私はちょうどその日、野村さんの本を見つけて購入。それが「野球論集成」だったのです。

この本に書いてあることは、以前彼が出版して人気となった「野村ノート」(小学館・2009年)の内容と同じようなものもあります。
ですが、彼の考えを著した書籍には変わらないので、今回は「野球論集成」をご紹介します。




野村さんが考える仕事とは

この本に書いてあるのは、野球ばかり?
いや、違うんです。読んでみると分かりますが、野球と仕事を絡めた話に30ページを使っています。
野村さんにとって、それほど考えることがあったのでしょうね。

では、野村さんは仕事についてどのように考えていたのでしょうか。
まずはそこに迫っていきたいと思います。


野村さんが考えていたことの一つに、「後継者育成」がありました。
どうやって後継者を育てていくか。それは難しい問題です。
最近は、「パワハラ」「セクハラ」など、ハラスメントが相次いでいる日本社会。
野村さんが考えていたことは、現代社会に通じるところもあると私は考えます。

さらに野村さんはチーム作りを「組織を円滑に機能させるために必要」と書いている。

上司が何を考えているのか分かれば、自分は何をした方が良いのかについて考える。
それが仕事=試合を作ることにつながるというのです。




自分が学習したこと

私は野村さんが考えることについて、納得しています。
上司が何を考えているか分かれば、自分のやることが分かる。その通りだと思います。

人によりますが、上司が何を言っているのか分からないときもあると思います。
その場合は、上司の行っていることを理解するように努力してみてください。
もしかしたら、自分がやるべきことについて、何か重要なことを言っているかもしれない。
そう考えると、上司の言葉は「スッ」と入ってきます。

自分がどう身構えるかによって、物事の伝わり方は変わるのです。

私はこの本を読んで、そう学習しました。
おかげで、仕事のモチベーションをうまく保てていますからね。


さて、「野村克也 野球論集成」における人生の話は約 30ページほどあったので、次回にも続きます。




posted by 小林英介 at 11:00 | Comment(0) | 第1回〜第25回
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